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「モデルの肖像権」や「買取」について、広告やプロモーションを担当する皆さんは次のような悩みをお持ちではないでしょうか?
•「期間を無制限でモデルの写真を使用したいけれど、可能なの?」
•「ロイヤリティフリーのような仕組みはモデル起用では存在しないの?」
•「肖像権のルールや相場が分からず、どう進めれば良いのか困っている」
実際、こういったご相談を弊社にも多くいただいています。広告やクリエイティブ制作に携わる方々にとって、肖像権の取り扱いは避けて通れない課題です。しかし、その一方でルールが複雑でトラブルを招きやすいのも事実です。
本記事では、肖像権やモデル買取の基本知識から、ルールを守りつつ効果的にモデルを起用するためのポイントを、キャスティングの専門家である私たちが詳しく解説します。これを読むことで、肖像権に関する不安を解消し、広告制作をスムーズに進めるためのヒントを得られるはずです。「トラブルを防ぎつつ、より効果的にモデルを活用したい」と考えている方は、ぜひ読み進めてみてください!
また、具体的なご相談があれば、弊社へのお問い合わせもお待ちしています。
目次

まず、この質問についてですが、結論だけから言うと「できる」となります。
ただ、いくつかのハードルがあったり、それを乗り越えたところで結局コストパフォーマンス的に割に合わなかったり…。あまりおすすめの出来ない理由も多く、私達YOU MAY Castingでは殆どの場合、3年を超えるご提案や契約をする事がとても少ないのが現状です。その理由をこれから記述していきます。
90%以上の事務所が買取形式の契約を受けていないため、私たちからご提案することができません…。
モデル事務所は、育ててきた限りあるモデルに一定の期間で、より多くのステージで活躍して貰いたい為、買取という契約に応じる事は殆どありません。
特にこの業界にある「競合企業・競合商品に関する出演の制限・禁止」という前提条件にいつなんどき抵触してしまうかという不安事もあり、“未来永劫使い続けられるという契約=モデルの未来自体そのものに制限をかける“というロジックから、多くのモデル事務所はこの契約を受けていないのです。特に大きな仕事ほど、未だにこの「競合」という条件が付いて回る為、モデル事務所は極力自由度の高い(→色々な仕事ができるような)契約を望む傾向にあります。
モデル事務所所属のモデルが買取案件を応じない一方で、登録制のモデルやセミプロ、そして副業としてモデル活動をしている方々を中心に買取案件を可能としている所もあります。(その場合でも通常のお仕事同様、使用する広告のスポンサー名、商品名、展開する媒体などは明記し、買取と言っても未来永劫、何に使ってもよいという事ではありません)
しかしながら、企業の広告案件等であると、やはり一定のスキルと表現者としての訴求力を持ったモデルを起用する事が多いのが現状です。登録制のモデルやセミプロが勝ちあがる事はレアなケースであり、結果、必然的に買取不可のプロのモデルがチョイスされる、これが2つ目の理由です。
私達の経験則上、1年間のギャラを10とした場合、買取に応じる事務所の提示額は少なくとも30~50となる事を経験しています。そうなった場合、ある特定の(人物が入った)クリエイティブをそもそも4年5年と使いづつけるか、という話もあるようです。(人物のヘアスタイルやメイクを見ればそれがいつ撮影されたものかわかり、クリエイティブがトレンドの中心点からずれてしまう事もあります。。。)そうなった場合、従来よりも3~5倍もするギャランティをワンショットで支払うという事が、結果コスパ的に割高となってしまう可能性がある、これが3つ目の理由となります。

以上のような理由から、私達YOU MAY Castingでは買取というご提案のケースは稀です。
一方ストックフォトの「ロイヤリティフリー」などの商品については、撮影された本人との間で肖像権の使用許諾書(モデルリリース)が取り交わされているので、一定の範囲で無期限に使用できるものがあります。場合によってはそのようなものを複合的に活用する事も解決方法の1つとなるかもしれません。
「どうしてもモデル肖像の買取をチョイスしたい!」という特別な事由がある場合は、メリットとデメリットを見極め、使用許諾などの確認を怠らず将来的なリスクをしっかりと整理した上での使用・契約をオススメいたします!
ともあれ、多くの案件で日本中のモデルをご提案・ご契約をしたノウハウを持つYOU MAY Castingにお問い合わせ頂ければ、貴社に必ずベストなご提案をさせて頂く事をお約束いたします。どのような案件でもお気軽にご相談ください。お待ちしております!
株式会社プロモデルスタジオ代表。東京都世田谷区出身。
1999年、株式会社インテック(現:TISインテックグループ)入社後、広告・エンターテインメント業界へ転身。2010年に株式会社プロモデルスタジオを創業し、総合キャスティング事業「YOU MAY Casting」を展開。現在はモデル事務所SATORUJAPANの取締役も務める。
広告・PR・イベントにおけるタレントキャスティングを、人選・紹介に留めず、企業の目的・ターゲット・予算に応じた“成果につながる戦略設計”から、撮影・イベント当日の進行まで一貫して支援。現在は毎月約50社の新規相談を受け付け、既存案件を含めると月間100件超のキャスティング案件を監督。多数案件から得られる実務データをもとに、相場感・成功パターン・リスク管理のナレッジ化を推進している。
AIやデータ活用が進む時代においても、「人の感情」や「文脈」を重視し、成果と納得感の両立を大切にしている。日本モデルエージェンシー協会 会員。